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"Brightest Melody"は少年漫画なんだよ!と妄想を語れ【サンシャイン劇場版感想】【のようなもの】

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最強と最強の殴り合い。

それこそが劇中で行われたラブライブ!決勝延長戦の本質だと思います。

 

 

 

 

 

"Brightest Melody"が好きだから、その話だけするね(唐突)

 

Saint Snow とのラブライブ!決勝延長戦において披露された、「浦の星女学院 Aqours」としての最後の曲。

 

この曲は、劇場版の楽曲の中でも特別な意味が込められているなぁ、と感じたので、それをつらつらと書いていきます。

いつもどおり妄想いっぱい夢いっぱいですんで、まあ聞き流す程度でよろしく。

 

 

 

私はこの曲と、Saint Snowの"Believe again"の応酬が大好きなんですが、その好きな理由は

 

互いが互いの最強の手札で殴り合っている 

からです。

これ以上無いほどの圧倒的スポ根を見せつけられた

からです。

 

 

……何を言っているかわからない?

でしょうね。だってこれ、妄想が7割ですもの。

 

 

この評価は曲単体ではなく、直前のSaint Snowとの会話や、更にその前の松月での会話も含めた、ストーリーありきのものです。ですので、果たして純粋かどうかは議論の余地あります。

 

それでも、現時点では私にとって"Brightest Melody"が一番好きな曲です。

とりあえず、その理由というか、感情?というか。そんなものをダラダラと書こうと思います。

 

 

 

 

劇場版作中において、"Brightest Melody"の立ち位置は「仮の決勝でSaint Snowと対等に渡り合うために歌われた曲」です。

 

実際の決勝戦では"WATER BLUE NEW WORLD"が歌われたわけですが、これは「浦の星を残す」という願いが多分に含まれた曲とパフォーマンスでした。

もちろん勝ちたいという感情はあったでしょうけど、浦の星の廃校が確定し、ライバルであるSaint Snowも予選で姿を消した結果、勝つためだけの歌ではなくなっていたのは事実でしょう。

 

もっとも、それが悪いという話ではありません。
というか最高だったわ"WBNW"。感動したわ。最高じゃん"WBNW"、泣くわ。また聞きたい。5thでやってくれねえかな!?

 

 

 

 

閑話休題

 

ここで大事なのは、Saint Snowには敗退という事実により歌えなかった曲が存在する、という点です。作中で言っている通り、決勝のために……つまり日本一になるために作り上げて「これなら行ける!」と判断した、彼女たち自身にとって「最強」を自負した曲が存在してた、という事。

 

Aqoursは、そんな曲が存在していることを承知の上でこのラブライブ!決勝延長戦の実施を決めたことになります。優勝候補であるSaint Snowが「優勝できる」と踏んだ曲で挑んでくることが分かっていてなお、ifの決勝戦をやってやろうと提案したわけです。おそらくですが。

 

ならば、Aqoursもそれにふさわしい曲を演らないといけないでしょう。いくら現実における優勝者とはいえ、日本一を賭けて歌う曲に見合う相応の曲で迎え撃つ必要があります。

 

 

 

 

話が少し変わりまして別の妄想話。

 

私は"Brightest Melody"を、「廃校確定以前に既に用意していた、決勝専用曲」なのではないか?と思っています。

 

いくつか理由はあるんですが、特に大きな理由は松月における皆の発言や反応が「そうだ!Saint Snowと歌うための曲はあるじゃないか!!!」と言わんばかりだった事です。

 

 

「教えてあげればいいんじゃないかな」
「そう、ずっと一緒だって」
「理亞ちゃんの1番大きなDreamを一つ叶えて」
「!そうか、夢か!」

 

この辺の会話、理亞ちゃんの夢を叶える為のカードが既にあり、それが共有されていなければ出来ないような気がするんです。

理亞ちゃんの夢……決勝を再演するに相応しい手段を持っているからこそ、全員の気持ちがすぐに一致したんじゃないかと。

 

既に話したとおり"Brightest Melody"は、優勝を狙える最強の曲で挑んでくるSaint Snowに対抗できる曲である必要があります。

そんな最強に躊躇いなくぶつけたのが"Brightest Melody"なのであれば、この曲はAqoursにとって、"WBNW"とは別の「ラブライブ!決勝を勝ちきれる曲」という立ち位置にあり、それをメンバー全員が認識している……と考えられます。

 

ちなみに、"WBNW"と"Brightest Melody"では一つ大きな違いがあります。

それは、歌詞に対する「過去」の比重です。

"WBNW"のほうが圧倒的に過去……浦の星で過ごしてきた日々が詰め込まれているんですよね。対して、"Brightest Melody"は現在から未来への飛翔がより多く描かれています。

 

それを踏まえて予想すると、"Brightest Melody"は「廃校を回避した上で未来へ進む」というビジョンを軸にした、廃校確定の前に作っていた優勝するため「だけ」の曲だったのではないか、と妄想しているんです。

それに対し"WBNW"は、「廃校した浦の星の名を刻む」ことに特化するために生み出だされた、"Brightest Melody"では達成できない目的を成すために廃校確定後に生まれた曲のように見受けられます。


"Brightest Melody"を「勝ち」よりも「過去」を主軸にして作り直そうとした結果、自然に別の曲として生まれ変わったんじゃないかなー?などと想像しています。

が、確たる証拠はないため、これらは憶測がすぎるとは思います。ですが、極端に外れすぎてもいないのではないか?とも考えています。

ですので、合っている体で進めます。

 

 

余談ですが、私が"Brightest Melody"の2番の歌詞を聞いて最初に思ったのは

「これ、要素は"WBNW"と青ジャンの融合じゃん……決勝曲のハイブリッドじゃん……この2曲、もしかして"Brightest Melody"から生まれたとか言わねえよな?」

だったので、感情面でこの説を強く推したい。

が、説明できる具体的な理屈はないのでこの話は置いておきましょう。そのへんは得意な人にお任せしちゃいます。

 

 

前置きが長くなりましたが、何を言いたいかというと。

松月の会話を踏まえると、"Brightest Melody"は廃校が決まる前から存在していた、Aqoursとって唯一の「勝つため」に特化した、こちらも彼女たちにとっては「最強」の曲かもしれない、言うことです。

 

 

140文字にまとめるとこんな感じ。誤字は無視して。気にするな。

 

 

もしも"Brightest Melody"にそういった、一度お蔵入りになったという背景があると仮定した場合、このラブライブ!決勝延長戦で失った夢を叶えられるのは理亞ちゃんだけじゃありません。

Aqoursが優勝してもなお出来なかった、ライバルと競い合う事だけに本気を出して楽しむという、スクールアイドルが本来最初に目指す共通の夢を叶えるifにもなります。

 

 

言うなれば、不幸で予選敗退した優勝候補と、ゼロから優勝までたどり着いた挑戦者というライバル同士によるエキシビジョンマッチ。

廃校になってしまった学校の名を残す、という使命感を背負った戦いではなく、純粋に自分たちの本気の実力を歌とダンスに乗せてライバルとぶつけ合う、本来の正しい姿のラブライブ!勝戦

 

これは、Aqoursが作中、唯一実現できなかったラブライブ!です。

 

 

優勝者である彼女たち、浦の星女学院スクールアイドル・Aqoursが「初出場ながら実力はトップクラス」なのは、きっとそのため。

「優勝者」ではなく、あくまでも初出場の「新参者であり挑戦者」という立場で、優勝候補のSaint Snowに真っ向から戦いを挑む事が何よりも重要なんだと思います。

そして、奇しくもこの立場は劇場版序盤に千歌ちゃんと梨子ちゃんが海岸でしていた「私達はまだまだなんなって思う」という会話と一致します。

 

 

 

こんな展開、燃えないやつ居んの?というくらい、このたった2曲には「あったかもしれない、でも叶えられなかった未来を再現する熱さ」が詰め込まれています。

 

 

しかも。

"Brightest Melody"のフォーメーションは各所で話題になっている通り"君ここ"に通じるところが多いです。

開始時の円陣もそう。どちらもセンターダンサーは曜ちゃんですし、振り付け自体も千歌と梨子がWリードするような演出。流石に全体的には違いますが、「魅せ」の部分ではバッチリと"君ここ"を踏襲しています。

 

3年生が卒業するのですから、彼女たちに華を持たせても良かったのにそれをせず、全楽曲中でも数少ないこの形を採った、という事実は何かしら意味があるはず!

……と、ここでは全力で曲解しにいきます。

 

"君ここ"は現実のAqoursにとって1stシングル……つまり、センター選挙も背景ストーリーもまだまだ不十分だった頃に作られたものですよね。

そのため、"君ここ"のフォーメーションとはそのまま、原作者たちがAqours結成時点でベストだと判断したフォーメーションである……と言い換えられます。

 

大げさに言えば、"君ここ"のフォーメーションは設定上、後々の付加価値などを全て排除した場合の「Aqours最強のフォーメーション」です。

 

その自分たちにとっての「最強」で、自分たちの仲間であり、ライバルであり、本当なら決勝で戦いたかった最初で最後の相手であるSaint Snowを、仮想決勝戦を自ら提案して殴りに行くという構図なんですよ。

 

 

試合内容がアイドルライブという形式のため見逃しそうですが、これ、題材が題材なら完全に

少年漫画のライバルとの最後の一騎打ちシーン

じゃないですか。

 

 

誰も見ていない会場で、優勝者と優勝候補の敗者が、ただ自分たちのエゴのためだけに一戦交える。

一度は手を取り合った最高のライバルであり強者が日本一を取れると確信した奥義に対して、挑戦者は初めて勝つためだけに本気を出した奥の手で対抗する。

 

ここだけ切り取ると、スポーツ漫画を通り越してもうバトル漫画です。

 

 

しかも、同じ「最強」なのに披露される2曲は性質も歌詞も演出も全てが真逆というのもニクい。

時間が夜と日の出だったり、歌詞が過去と未来だったり、階段を登る側と最上階に居続ける側と云う対比だったり。

 

元々、生い立ちや目指すものなどもAqoursSaint Snowは真逆だったわけですが、この2曲も思いつく要素のほとんど全てで真逆の演出がなされています。

時間経過という要素すら、理亞ちゃんよりもAqoursが一歩だけ未来を行っているという表現に使われていますし。

 

ちょっとかっこつけて言うなら、"Believe again"と"Brightest Melody"の連続披露の数分間には、TVアニメシリーズで紡がれたSaint SnowAqoursの過去・現在・未来、そしてif(可能性)すらも全てが凝縮されているんですよね。

 

こんなの、好きにならないわけないじゃないですか?

 

 

長々と書きましたが、この曲はそういう視点で見ると本当に熱く、それに惹かれて私は"Brightest Melody"が一番好きになり、同時に演出お化けだと言い張っています。

AqoursがTVアニメで唯一出すことが出来なかった、真の本気と定義できるこの曲が純粋な楽曲としても、物語上の在り方としても大好きです。

 

 

 

元々ラブライブ!のアニメ内の楽曲は、その全てがストーリーの内容や心情を反映し、歌とダンスでそれを表現したものばかりです。これは前作から変わりません。

私はそれに惹かれてアニメのラブライブ!が好きになりましたし、皆さんにもストーリーがあるからこそ大好きな曲ってのは1つはあるんじゃないでしょうか。

 

私にとってはこの"Brightest Melody"が、ストーリーがあるからこそ大好き、とういう1曲。

歌に物語を乗せて視聴者に訴えてくるラブライブ!という作品だからこそ強く、この曲が大好きだと言えます。こういうところが、この作品の大好きな所なんですよね。

 

 

 

さて。

ここまで自身の妄想を否定せず垂れ流してきましたが、これが合っている保証なんて一つもありません。何なら全部勘違いかも、とすら思っています。

 

実際、ここまで書いたことは予想に予想を被せているので、合っているわけはないと思っています。何よりそこまで複雑に考えて作られているかは未知数。

 

でも、もしそうだったら楽しいじゃないですか。

もし予想したことが否定し辛いくらいには合っていて、今見た世界にはそういう背景があるんだとしたら、より楽しい。

各々が好き好きにそういう可能性を見つけて語れることこそ、この作品最大の特徴であり魅力なんじゃないかと思っています。

 

だから、間違っている点があったとしてもそうであって欲しいと思うし、「そんな訳無いだろ」で終わらせて欲しくないとも思います。

 

 

 

せっかくだからこのタイミングで正直な話をすると、私はこの劇場版をフラットな目線で見ると高い評価をしていません。

 

1回見ただけでは説明不足なところが多いためです。

TVと異なり、お金を出さないと繰り返し見れない映画という媒体は、初回の視聴で多くの人に監督の意図の大半が伝わらないと及第点とは言えないと思っています。

 

その観点で行くと、この作品は1度目では全てが掴むことが非常に難しいため、一般客視点では評価を落とさざるを得ない、と考えます。

実際、1回目では頭にはてなマーク状態な人は多かったのではないでしょうか。それは流石に映画としてどうよ???というのは、私の偽らざる素直な意見です。

 

 

ただ、それでも。

この作品は2度目を見てみると、1度目とは全く違って見えるんですよね。それがこの作品の楽しく、同時に凄いところではないかと思っています。

 

2回目以降、つまり各登場人物の心情や結果が理解できた状態で見たときに見える世界の変化が凄まじく、それが本当に楽しい。

「もしかして、こうなんじゃないか?」と予想する"あそび"が多く用意されていて、リップサービスではなく、何度も視点を変えてみることで全く異なる発見が生まれる作品になっていると思います。

 

雑に言えば、この作品は好奇心がそのままこの作品の評価につながり易いんです。

冷めた目・断定した思考で見てしまうと難しいですが。

1つの絶対的な結論や感想を初回で提示することの多い映画という媒体において、興味と関心を持つだけで、毎回異なる受け止め方があるこの映画は、非常に特殊な存在なんじゃないかと考えていますし、それを魅力としてプッシュしたい。

 

 

この記事を書き始めた理由も、読んだ人の興味と関心に少しでも貢献できたら良いな、という気持ちがあったからです。

いちファンのブログなんぞ大した影響なんて無いし、ガッバガバな感想だなぁとは我ながら思ってますが、1人でも「あ、そういう見方もあるのか」と興味を持ってくれれば良いなーなんて考えてます。

 

実際、私はこれまでライバーじゃない連中をオタク・非オタクを問わず合計4名ほど強制連行したしたんですが、全員が興味を持ち、最終的にはTVアニメシリーズを全話視聴した上で2回目を見に言ってくれました。

 

全員興味を持ってくれたのは運が良かっただけでしょうけど。

それでも私は、こうやって初めて見る人でも隠された何かに心を動かされて、自分から動こうと思わせる何かを与えてくれる魅力がある作品だと思います。

 

 

だからさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんな、週末は友人誘ってクリアファイルかき集めに劇場に行こうな!

今日(2019/2/8)からはまた直筆サインがワンチャンもらえるからよ!!!

www.lovelive-anime.jp

 

 

 

冗談はともかく。

こんな馬鹿げた妄想話で少しでも皆さんの映画館ライフが楽しくなれば幸いです。

 

 

 

これ書き終えた段階の週末は沼津ファンミなのにどんだけ見に行ける人居るんだよ、鬼かよ。

 

とは思ってても言わない。